フランスが造り、アメリカ人も入った都心の刑務所「ホアロー刑務所」のご紹介

ハノイリビングの佐々木です。

今回は、ちょっと怖いと言われているところをご紹介したいと思います。

それが、Hoa Lo Prison(Hoa Lo刑務所)です。
Hoan Kiem湖近くのHoa Lo通りにあります。

入り口

Hoa Lo刑務所の入り口です

ハノイタワー隣という都心にあるので、もちろん現役ではありません。
以前使われていた刑務所を博物館としている、観光スポットです。

外壁

刑務所の建物の厚い外壁です

道路標示

Hoa Lo通りの表示です

ハノイタワー

刑務所のすぐ隣に見えるハノイタワーです

Hoa Lo刑務所は、フランス植民地時代の1896年に、フランスが建てたそうです。
フランスに対抗しようと活動していた、ベトナム人の政治犯を収容するためです。
実際、多くのベトナム人活動家がここに収容されました。
Kim Maと旧市街地を結ぶ大通りの名前でおなじみ、Ngyen Tai Hocさんなども、その1人のようです。

ところが1954年、インドシナ戦争でベトナムが勝利します。
こちらもハノイ市内の通りの名前でおなじみ、Dien Bien Phuの戦いをベトナムが制しました。
この戦いの後、この建物はベトナムによって使われました。

さらにその後、ベトナム戦争が起きます。
アメリカ軍がハノイを攻撃しようと、次々侵入してきました。
そこでベトナムに捕まったアメリカ人たちもいます。
Hoa Lo刑務所はアメリカ人捕虜を収容する所となりました。

陶磁器

陶磁器村だった様子が分かる展示です

ちなみに刑務所が建つ前、この地は陶磁器村だったようです。
刑務所にさえならなかったら、Bat Trangのような観光地になっていたかもしれませんね。

ここは最近、東南アジアの「最恐観光スポット」として、米CNNに選出されたそうです。

厚い石塀で覆われた建物内に入ると、これまた厚い石壁の建物が建っています。
ここが刑務所として使われていた建物です。
今は写真や現物資料などを見ながら回れるようになっています。

建物の中と言えば、窓が小さく少ないので、とにかく暗いです。
石造りなので、ひんやりしています。
これが怖いと思わせる要因なのかもしれません。

大展示室

刑務所だったところを、そのまま展示室にしています

大部屋には、たくさんの人が一緒に収容されていたようです。
板張りの台の上に、足を鎖でつながれて何十人も一緒に乗せられている人形の展示物がありました。
居心地悪いことこの上ないことが、容易に想像できます。

独房

独房の通路。暗すぎて中までは撮れませんでした

お土産屋

塀の内側。お土産屋さんなどもあります

人形

1カ所にこんなに人が詰め込まれていたんですね。ちなみに中央奥に見える、階段のようなところはトイレだったようです

昔の門

昔の刑務所の門。堅牢な作りです

脱出口

脱獄した人もいます。こんなに狭い地下道から抜け出したそうです

そして大部屋の奥には独房もあります。
この独房がまた、狭くて暗くじめっとしているんです。

鉄の扉に15cm四方くらいの小窓がついていて、中の様子を除くことができますが、石の床に粗末な板のベッド以外は何もありませんでした。
ここに詰め込まれた人は、相当過酷だったことと思います。

女性や子どもを収容する大部屋や独房も、別途ありました。
幼い子どもを抱えて刑務所に入った人もいることを物語っています

そして、ここにはギロチンも展示してありました。
もちろん、死刑のためです。
今は展示物に過ぎませんが、写真と一緒に見ていると、とても生々しく感じます。

ギロチン

ギロチンは、かなり大きいです

こんな絶望的な環境の中でも、ベトナム人収容者が独立の志を捨てずにいたことは、当時の様子を文章で伝える展示物からも分かりました。
ベトナムは戦争でフランスにもアメリカにも勝ちますが、この強さはまさに精神力だなと思わせられます。

Hoa Lo刑務所には、アメリカ軍捕虜についての展示物もあります。

アメリカ兵から、ここは「ハノイヒルトン」と呼ばれていたそうです。

かの有名なヒルトンホテルを使ったあだ名で呼ばれていたわけですが、その心は・・・。
皮肉なのか、真実なのか、私にはよく分かりません。

Hoa Lo刑務所にある説明によると、食料や衣服などを十分に与えたから(居心地が良かった)、ということでした。
実際、展示写真の中には、ベトナム人医師から医療サービスを受けたり、クリスマスパーティでご馳走を囲んでいる、アメリカ兵の姿がありました。
これだけ見ると、ホテル並みとは言わないまでも、とらわれの身にしてはなかなか暮らしやすそうです。

米軍持ち物

米軍の持ち物の展示です

しかし、基を正せば刑務所。
そんなに良いことばかりだったとは思えません。
暗い、寂しい、きつい、そんなことがあっての「ハノイヒルトン」だったのではないかと思います。

ちなみに、ここではアメリカの政治家、ジョン・マケイン氏についての展示も見られます。
旧市街地の北側にあるTruc Bac湖に落ちた彼が、ベトナム人に助けられている写真です。
これが1967年のことです。
その後、マケイン氏はHoa Lo刑務所で数年間過ごし、戦争後にもハノイに何度か来たと聞いています。

マケイン

マケイン氏の救出の様子の写真です

ところでTruc Bac湖といえば、私が住んでいる街に近いところにあります。
そのすぐ近くには、EVNというベトナムの国営の電力会社の立派なビルがそびえ立っています。

周辺のローカルな雰囲気に合わず、ビル周辺だけはとてもきれいで、いかにも後から開発された所なのですが、開発前から残っているような壁が1つ、あります。
ハノイの爆撃について描かれた壁です。

1967年10月26日の日付があります。
燃え盛る火が描かれているのを見ると、マケイン氏が墜落したこの周辺は、相当な激戦地だったのでしょう。
写真1つから、色々と想像が膨らむものです。

EVN

Truc Bac湖です。向こう岸に見える、2つ並んだ背の高いビルがEVNのビルです

かべ

1967年、米軍による爆撃があったことを伝える壁

フランス植民地からベトナム戦争までの激動の時代を感じられる空間、Hoa Lo刑務所です。
怖いイメージが先行しますが、それだけではない意義のある所です。
ハノイにいる間、一度は行ってみることをお勧めします。

以下は、Hoa Lo刑務所の概要です。

Hoa Lo刑務所
住所:1 Hoa Lo, Hoan Kiem, Hanoi
電話:04-3934-2253
入場料:20.000VND
開館時間:8時~17時


より大きな地図で Hoa Lo刑務所 を表示

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佐々木

佐々木 の紹介

は じめまして。佐々木(ささき)です。「ハノイリビング」で、皆様のお住まい探しから入居後のサポートまでの窓口対応を請け負っています。 日々の家事のか たわら、「ハノイリビング」で仕事をこなす働く主婦です。海外滞在はベトナムで2カ国目。他国では単身滞在を経験しました。時に単身者、時 に主婦、時に 会社員の目線で、ハノイの生活情報やお部屋情報を発信していきます。単身赴任の方からご家族でお住まいになる方まで、どうぞお気軽にお問い合 わせくださ い。
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